できるサラリーマンへの第一歩
ろっくさんはできるサラリーマンを目指している。
できるサラリーマンは英語ができる。
安易である。
そうだ駅前留学をしよう!
とはしていないのだが、
よっしゃ海外旅行へ行こう!
ともしていないが、
英語の勉強をしよう!
という気持ちがあることは間違いない。
できるサラリーマン=カフェで勉強。
やはり安易である。
会社帰りにカフェで勉強するオレは、
アフターファイブを有意義に過ごす出来リーマンである。
なんて思っている。
さっそうとカフェで参考書を開く。
中身は中学レベルの単語帳である。
英語は発音。
ぶつぶつ呟く。
女性店員が訝しげにこちらを見ている。
オレとの未来を想像してんだろ♪っと思いたいところだが、
自分が怪しげなおっちゃんであることは認識している。
早々とカフェを去る。
しかし満足げである。
ろっくさんは思うのである。
千里の道も一歩から。