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ええおっちゃんになりたいおっちゃんによるブログ。カメラと自転車と英語と酒と泪と男と女と時々建築

           

構造設計者の主張。それでも僕らは生きている!

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このタイトルでこのブログにやってきたあなたは同業者ですね。うん。

 
購読しているブログの中にあった専門性の高いものはアクセス数が増えるといった内容の記事を信じてマニアックな分野について語ることにする。
 

建物の設計とは?

皆さんは建物の設計と聞いたらどういったものを想像するだろうか?恐らく時々ドラマに出てくるおしゃれなデザイナーや一風風変わりだけどもやる時はやる的な人だろう。そういう人がいることは間違いない。
 
しかしそういう人達だけではないのだ。設計と一言で言っても意匠構造設備と大きく3つに別れている。皆さんがイメージしたり接することが多いのは意匠という分野の人達で、主に建物の形、間取りや他の2分野との調整をするマルチプレイヤーである。そこにより専門性の高い構造や設備が一丸となって一つの建物を設計するのだ。
 

構造設計とは?

いくらおしゃれな服で着飾ってもどれだけ高級な腕時計を身につけても、筋肉や骨がなければ人間としては成立しない。また、一般人の日常生活にボディビルダーのような筋肉は必要ないし、仮にあったとしてもそれを維持することは並大抵のことではない。そんな筋肉や骨を適切な大きさや量にするのが構造の仕事だ。
 
例えが飛躍してわかりづらくなってしまったが、要するに建物を支えている柱や梁、皆さんが生活している床など、骨組みの部分についての設計をする。
 
数年前に起こった耐震偽装事件の◯歯さんと同じ仕事である。良くも悪くも構造の仕事を世間に知らしめたのはこの人なのだ。
 
ザ◯さんがどれだけ素晴らしい競技場を設計しても構造の仕事なくして建物は建たない。(ただし、僕があの競技場の設計ができるか否かは聞かないで下さい。)
 
しかし縁の下の力持ち的要素が強く、構造の出番が多いことは世の中的にはあまり好ましくない状況だ。前述の事件では、世の中の制度を変えるほどの影響があった。当たり前の話しだがそもそも問題にならないように細心の注意を払って仕事をしなければならない。皆さまの命を預かっているのだ。
 

最後に

構造的見地で大それた事を書いてしまったが、3分野ともそれぞれ特徴と役割があるのでどの分野が特別偉いなんてことはない。みんな安心安全な建物を設計するために日々精進しているのだ。
 
 安心して下さい。ちゃんとやってますよ!

                                    不安になったかな…